平年より2~3℃高い天候の土曜日、我がチームの練習をサボって、円山球場に高校野球を見に行きました。優勝すれば来年の選抜大会にほぼ間違いなく出場が決まる北海道の秋季大会の準決勝2試合を見てきました。
お目当ては遠軽高校。オホーツク海側の田舎町の高校ですが、ここ2年は、夏の北北海道大会の準優勝校。甲子園まであと一歩という北北海道では強豪です。私も太平洋岸の田舎町の高校を卒業しましたが、母校はおよそ南北海道大会にも出場できず、それだけに遠軽高校が私立の強豪校とどう戦うか楽しみな一戦でした。もちろん判官贔屓で遠軽を応援していました。しかし、北照高校は強かったですね。7回終了の時点で7対1.あわやコールドゲームかと思わせるような展開でした。8回にエースを決勝に備えたのでしょう、外野にまわして投手交代。ところが代わった投手が一死もとれず3点を取られ、エースの再登板。そのエースからも1点を奪って7対5。しかし、遠軽の攻めもそこまででした。やはり、序盤でのエラーがらみの失点が勝負に大きく影響をしました。それにしても、投手交代は怖いですね。代わった投手も普段どおりの力を発揮すれば楽に押し切ったと思われるのですが、一つ歯車が狂えばあわやということになってしまいます。
第2試合は北海と駒大苫小牧という人気チームの対戦。球場は観客で一杯でした。北海が2回からホームラン2本を含む毎回の得点で、5回表で5対1とリード、このまま北海が押し切ってしまうような雰囲気でした。ところが、4回ころから降り出した雨が強くなり、5回表の北海の攻撃中に中断となります。私の周りの観客も殆どの人が雨を避けて廊下やスタンド最上段の屋根下に移動します。殆ど無風状態ということもあり、私は傘をしっかり身体に近づけて席を移動することなく試合再開を待っていました。中断は25分続いたのですが、その間、外野の芝は色を濃くしていきます。
雨で中断というと、駒大苫小牧が初めて全国大会を制覇した年の前年夏の大会で、大量リードを奪いながらノーゲームとなり、翌日再試合で敗退し甲子園初勝利を逃したことを思い浮かべます。果たして、ベンチの中で雨を眺めている選手たちはどのような気持ちだったのでしょうか。ノーゲームとなることを願うことはなかったのかな。
さて試合再開。中断の後はゲームの流れが変わることがままあります。しかし、5回裏の駒大苫小牧の攻撃も簡単にツーアウト。やはり北海が押し切ってしまうのかと思った矢先、死球・安打と続いて流れが変わり、一気に4点を挙げて逆転しました。雨上がりの芝は打球が早くなるとよくいわれますが、駒大苫小牧の選手の打球が外野手のほぼ正面にワンバウンドした瞬間に一気に加速し、外野手が後逸するということも起こりました。それにしても、この粘り・逆転劇。全国大会を連覇したころの強い駒大苫小牧を思い出させるナイスゲームでした。
今日が決勝戦。今日は仕事のため観戦できません。仕事の合間にこの雑文を書いています。北照も駒大苫小牧も強豪。どちらも悔いなく戦って欲しいですね。本音を言えば、テレビの前で「新人たてり・・・」とかってのように歌ってみたいんですが。
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